出帆2010

もうすぐ2010年。
今年はなかなか旅に出る機会がありませんでした。
イタリアにいるときは、羅針盤のこわれた帆船のように、風の向くまま気の向くまま良く旅をしたものです。
なかなか、気軽に旅に出れなくなってしまったが、来年こそは旅に出よう。
こわれた羅針盤を直さずに、ふらっと船出しよう。
 
これが私の来年の抱負です。

 

 

海を望む

源氏山大峯からの眺望。
　由比ヶ浜が霞んでいます。穏やかな水平線。鎌倉の冬の海。
イギリスの海とは違うのだけど……。 
R・L・スティーブンソンの「宝島」のイラストを描いたとき、ここの風景の記憶を元に海賊船の停泊する港の情景をイメージしたことを思い出しました。
ここは小さい頃からの馴染みの風景。
 
 

長谷の大谷戸

大仏さんのいる高徳院から長谷の大谷戸交差点へ通じる一本道。
ゆるくながいこの坂を見通すと緑の多い鎌倉を実感できる。
長い谷に覆いかぶさるような緑が迫っているから。
でもスケッチしていて気になるのは林立する電柱だった。

大仏さんへ行く外国からの観光客、遠足で来た子供たち、鳩サブレーのちいさなお土産を持って駅に戻る人……。
のんびりとした昼下がり、そんな人たちがこの長い一本道を通って往くのを見かける。

かまくら月曜会が発足

「かまくら月曜会」と命名した文芸に関する勉強会を結成しました。
私も絵本の挿絵を描くだけでなく、物語も書きたく思いこの勉強会の発足を提案しました。
物語やエッセイ、朗読など自由にそれぞれが思い描く世界を研鑽する場にしたいと思っています。
現在、参加者は私を含め3名。それぞれが個々の目標を持ち、自由な気分で表現活動をして行きます。

私は「カミナリごろうの話」という物語を書き始めたところです。
どんな話になるのか、書き進める当人が一番ワクワクしています。
なぜなら、この物語が完成した暁には、挿絵を描くという楽しみがあるからです。

たなびく雲

空気は冷たく澄んできて、空にはさっと筆で刷いたような雲。最近やけに雲の象が気になります。九州に居る時に雲をモチーフに連作を描いたのを思い出します。
 
 
 

新年、聖夜を前にブログを始めます。

夜川けんたろうです。

鎌倉の山からの朝陽、夕焼けを眺めつつ思いました。
新年を前にしてブログをはじめてみようと。

書く事、描く事はその日の気分次第。それでも街の移り行く姿を自分なりに留めておこうと。
これから、スケッチや写真なんかをアップして行こうと思います。